開発取り消し訴訟

 平針の里山の開発にはその申請から許可に至る過程にいくつもの問題が有り、私たちは名古屋市を相手取り「開発許可の取り消し」を求めて訴訟を起こしました。

 当初は私達には原告適格が認められずに訴訟を退けられることを危惧していましたが、5回目の公判で私達の原告適格を保留とされ公判は進められました。

 平成24年9月20日に判決が出て訴えは棄却されましたが、11名の原告適格が認められました。従来、この種の行政訴訟に於いて開発地域外の住民の原告適格が認められた例はほとんど無く、限定的とはいえ周辺住民に原告適格が認められたことは、画期的な判決だったと言えます。

 この開発は訴訟中に開発計画の変更がなされ、その変更が許可されました。私たちはこの変更許可や不当な工事も一連の行為であるとして訴えていました。しかし今回の判決では、訴訟の範囲は開発許可の可否と問うもので、許可後のあらゆる行為は訴訟の範囲ではないとして、全く言及されていないという片手落ちの判決でした。

 

訴状、市の反論、判決、いずれも非常に長文になりますので、次ページに要約を掲載します。