4、再開された工事

 2012年5月(実質的には6月)からアートプラン(株)が施工業者となり工事が再開しました。地元説明会で土曜は休工にと要請しましたが、聞き入れられませんでした。土曜日に重機を動かす場合には住宅の近くでは動かさない、と言っていたのにそれも十分に守られていません。アンケートでも明らかなように、周辺住人は砂埃、騒音、悪臭、等に悩まされ続けています。

 

2011年5月

5月末の工事が再開されました。まずパワーショベルが1台搬入され、工事事務所が建てられました。その間大雨が有り標高の低い部分では池の状態になりました。

2011年6月

水対策として工事用の仮調整池が作られ、水路が掘られました。そして多くのダンプカーの出入りが始まりました。

2011年7月

中央部に大きな穴が掘られ、そこから出た土は別の場所に盛り上げられて行きました。調整池の工事の始まりです。所々で表土が剥ぎ取られると猛烈な悪臭が発生し、周囲の生活を脅かしました。

2011年8月

車両の通路で使用する鋼板をショベルに乗せて何度も搬送していました。素人目には危険に感じる方法です。さらに、この方法はこ鋼板を地上に降ろす際にとても多くの粉塵と騒音を発生させました。あちことで土壌改良の薬剤が投与されその度に噴煙が流てゆきました。下旬には調整池の底部にコンクリートの投入が始まりました。

2011年9月

調整池の側壁の工事が始まりました。北側マンションの擁壁の下に掘られて穴には、雨も降らないのにすぐに水が溜まってしまいました。元々ジメジメした場所でしたが、まだ地下水脈が残っていたようです。秋の大雨で工事用調整池は満杯になりました。

2011年10月

マンションのすぐ下でも、土壌改良の薬剤投与が行われました。洗濯物干しを躊躇するお宅も有りました。そして擁壁工事が始まりました。調整池でも側壁のコンクリートが少しづつ目立ち始まました。

2011年11月〜12月

他の場所でも擁壁の工事が始まりました。調整池は一部分を除いてコンクリート側壁はほぼ完成です。周辺の林では美しい紅葉を見ることが出来ました。

2012年1月

年が明けると、外の道路で雨水管、下水管の接続工事が始まりました。しばらくの間は交通止です。下旬には調整池は足場も全て撤去されました。

2012年2月

マンション下の擁壁が完成しました。両方の擁壁の間には幅員2mの里道が残ります。元々この里道は3.6mの幅が有りました。開発区域の北側にずっと水が見えていたので行ってみたら、小さな池が出来ていました。雨上がりには、中腹に工事中の擁壁の根元が大きな水溜まりになっていました。どこに行っても水分の豊富な里山だったのです。

2012年3月

もう終わっていると思っていた樹木の伐採がまた行われました。竹の多かった場所ですが、大きな木が何本も倒されました。この頃は工事のピッチも上がり、パワーショベルが9台も動いている日も有りました。それ以外にダンプ、ミキサー車、コンクリートポンプ車、ブルトーザーなども動きます。暖かくなったと言って、も窓は開けると馬鹿にならない騒音です。

2012年4月

3月に伐採されて場所を裏側から見てみました。思ったより太い切り株が沢山有りました。擁壁の下を掘削していると思っていたら、翌朝には池のようになっていました。現場の中程に出来た水たまりもいつまでたっても無くなりません。

2012年5月

連休の最中にまた樹木の伐採が行われ、開発区域の緑地は限りなくゼロに近づきました。その後、4月に伐採された所と合わせて切り土が行われ地形が変わりました。U字溝の敷設が盛んに行われましたが、何度となくセメントのカットが行われ、粉塵が飛び耳障りな騒音に悩まされました。

2012年6月

周辺部分の切り土・盛土の工事が盛んに行われました。気がついてみると、僅かに残っていた里道が切り取られ道幅がほとんど無くなりました。

2012年7月

施工ミスでも有ったのか、擁壁の一部が壊されました。北東隣の高い部分から見下ろすと、降雨の直後でもないのに大きな水溜まりが出来ていました。東側の里道から、去年の梅雨時は濁流になっていた部分です覗いてみました。たいした雨でもないのに水路が出来ていました。この里山は水の豊富な部分でした。開発後の水の対策は本当に大丈夫なのでしょうか?

2012年8月

擁壁に挟まれた里道がコンクリートで固められていました。電柱が立ち始め、アスファルト舗装も始まりました。開発工事も終盤です。